〜今日のみことば〜
「イスラエルの人々は彼らに言った。『我々はエジプトの国で、主の手にかかって、死んだ方がましだった。あのときは肉のたくさん入った鍋の前に座り、パンを腹いっぱい食べられたのに。あなたたちは我々をこの荒れ野に連れ出し、この全会衆を飢え死にさせようとしている。』・・・モーセとアロンはすべてのイスラエルの人々に向かって言った。『夕暮れに、あなたたちは、主があなたたちをエジプトの国から導き出されたことを知り、朝に、主の栄光を見る。あなたたちが主に向かって不平を述べるのを主が聞かれたからだ。我々が何者なので、我々に向かって不平を述べるのか。』モーセは更に言った。『・・・一体、我々は何者なのか。あなたたちは我々に向かってではなく、実は、主に向かって不平を述べているのだ。』」出エジプト記16章3節以下
今日も不平不満が続きます。今度は、エジプトでの生活の方が現状よりもずっと良かったと言うのです。人々は「あのときは肉のたくさん入った鍋の前に座り、パンを腹いっぱい食べられたのに」と言います。しかし、エジプトで苦役の生活を強いられていた民が、満腹するほどの美味しい肉鍋を食べることが出来たとは考えにくいことです。人々は、思い通りにならない生活の中で、かつてを憧れ、現在の神の導きに信頼できなくなっていったようです。
それでも、神様はご自分の民を憐れみ、慈しんでおられることが分かります。哀歌の記者はこう記しました。「苦汁と欠乏の中で貧しくさすらったときのことを決して忘れず、覚えている・・・主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。」と。(哀3:19以下)