〜今日のみことば〜
「エジプトの国で、主はモーセとアロンに言われた。 「・・・イスラエルの共同体全体に次のように告げなさい。『今月の十日、人はそれぞれ父の家ごとに、すなわち家族ごとに小羊を一匹用意しなければならない。
・・・その小羊は、傷のない一歳の雄でなければならない。・・・夕暮れにそれを屠り、その血を取って、小羊を食べる家の入り口の二本の柱と鴨居に塗る。・・・あなたたちのいる家に塗った血は、あなたたちのしるしとなる。血を見たならば、わたしはあなたたちを過ぎ越す。わたしがエジプトの国を撃つとき、滅ぼす者の災いはあなたたちに及ばない。この日は、あなたたちにとって記念すべき日となる。あなたたちは、この日を主の祭りとして祝い、代々にわたって守るべき不変の定めとして祝わねばならない。」出エジプト記12章1節以下
主は、小羊を屠って、その血を家の入口の柱と鴨居に塗るように命じられました。そうすれば、神がエジプトに最後の災いをもたらされるとき、ご自分の民の家は過ぎ越されると約束してくださったのです。イスラエルは、この出来事を代々にわたり「過越し祭」として記念することとなりました。
主の教会は、洗足木曜日から復活祭へと向かう歩みを「主の過ぎ越し」と呼び、とりわけ大切にしてきました。主イエスが、ご自分の十字架の死によって、わたしたちの死を担い、復活によって私たちに救いと永遠の命を与えてくださったからです。イスラエルの民が、出エジプトの過ぎ越しを記念しつつ生きたように、主の教会も、御子イエスの十字架による過ぎ越しを記念誌、その恵みを覚えつつ生きる群れなのです。