〜今日のみことば〜
「主はモーセに言われた。「わたしは、なおもう一つの災いをファラオとエジプトにくだす。その後、王はあなたたちをここから去らせる。いや、そのときには、あなたたちを一人残らずここから追い出す。あなたは、民に告げ、男も女もそれぞれ隣人から金銀の装飾品を求めさせるがよい。」主はこの民にエジプト人の好意を得させるようにされた。モーセその人もエジプトの国で、ファラオの家臣や民に大いに尊敬を受けていた。モーセは言った。「主はこう言われた。『真夜中ごろ、わたしはエジプトの中を進む。そのとき、エジプトの国中の初子は皆、死ぬ。王座に座しているファラオの初子から、石臼をひく女奴隷の初子まで。また家畜の初子もすべて死ぬ。大いなる叫びがエジプト全土に起こる。そのような叫びはかつてなかったし、再び起こることもない。』」出エジプト記11章1-6節
最後の災いが告げられます。主が真夜中にエジプトの国中を行き廻られるとき、ファラオの子から家畜にいたるまで全ての初子が死ぬという災いです。しかし、これこそファラオ自身が、イスラエルの民に自ら命じたことでした。ファラオは、イスラエルの男児すべて(初子だけでなく「すべて」の)を、ナイル川で皆殺しにするように命じていたのです。そのファラオは、自らが命じたのと同じ状況に置かれることとなりました。
これまで9つの災いがもたらされ、その都度、ファラオは神の呼びかけを退けてきました。雹の災いや、いなごの災いがもたらされた時、「わたしは過ちを犯した」とモーセに語りますが、災いが過ぎ去ると、まるで無かったことに罪の告白を取り消してしまうのです。
そうした人間の罪が渦巻く世界に、主イエスの福音が響き渡ります。「悔い改めて福音を信じなさい」と。