よきおとずれ 2023.04.04

4月4日【今日のみ言葉】

〜今日のみことば〜
「祭りの度ごとに、ピラトは、囚人を一人彼らに釈放してやらなければならなかった。しかし、人々は一斉に、「その男を殺せ。バラバを釈放しろ」と叫んだ。このバラバは、都に起こった暴動と殺人のかどで投獄されていたのである。ピラトはイエスを釈放しようと思って、改めて呼びかけた。しかし人々は、「十字架につけろ、十字架につけろ」と叫び続けた。ピラトは三度目に言った。「いったい、どんな悪事を働いたと言うのか。この男には死刑に当たる犯罪は何も見つからなかった。だから、鞭で懲らしめて釈放しよう。」ところが人々は、イエスを十字架につけるようにあくまでも大声で要求し続けた。その声はますます強くなった。そこで、ピラトは彼らの要求をいれる決定を下した。そして、暴動と殺人のかどで投獄されていたバラバを要求どおりに釈放し、イエスの方は彼らに引き渡して、好きなようにさせた。」ルカによる福音書23章17-25節

ここに登場するピラトは、使徒信条の中に、主は「ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け」と言われているピラトのことです。
ピラトは、祭りの度に囚人を一人釈放することになっていました。ピラトは、イエス様に死刑に値するような罪が見致せず、イエス様を釈放しようとします。しかし、大声で十字架につけろと叫ぶ群衆の要求を受け入れてしまいます。ピラトには、主イエス様を釈放することが出来なかったのです。そればかりか、ピラトこそ、群衆の声、罪の力によって囚われたものであることが明らかになるのです。
釈放され、解放されるべきもの、本当に自由にされる必要があるのは、罪に囚われたピラトであり、私たち一人一人です。主イエス様は、そのような私たちを救うために、十字架を担って下さいました。私たちの罪のために十字架につけられた主キリストこそ、罪の赦しによる本当の自由と救いを与え、私たちを罪から解放して下さるお方なのです。