よきおとずれ 2023.03.10

3月10日【今日のみ言葉】

〜今日のみことば〜
「主は言われた。『お前は怒るが、それは正しいこと
か。』
そこで、ヨナは都を出て東の方に座り込んだ。そして
、そこに小屋を建て、日射しを避けてその中に座り、
都に何が起こるかを見届けようとした。すると、主な
る神は彼の苦痛を救うため、とうごまの木に命じて芽
を出させられた。とうごまの木は伸びてヨナよりも丈
が高くなり、頭の上に陰をつくったので、ヨナの不満
は消え、このとうごまの木を大いに喜んだ。ところが
翌日の明け方、神は虫に命じて木に登らせ、とうごま
の木を食い荒らさせられたので木は枯れてしまった。
日が昇ると、神は今度は焼けつくような東風に吹きつ
けるよう命じられた。太陽もヨナの頭上に照りつけた
ので、ヨナはぐったりとなり、死ぬことを願って言っ
た。『生きているよりも、死ぬ方がましです。』
神はヨナに言われた。『お前はとうごまの木のことで
怒るが、それは正しいことか。』彼は言った。『もち
ろんです。怒りのあまり死にたいくらいです。』

すると、主はこう言われた。『お前は、自分で労する
ことも育てることもなく、一夜にして生じ、一夜にし
て滅びたこのとうごまの木さえ惜しんでいる。それな
らば、どうしてわたしが、この大いなる都ニネベを惜
しまずにいられるだろうか。そこには、十二万人以上
の右も左もわきまえぬ人間と、無数の家畜がいるのだ
から。』」ヨナ書4章4-11節より
これまで読み進めてきた「ヨナ書」の最後の部分です

ニネベの人びとは悔い改め、主はニネベに降すはずの
災いを降されませんでした。しかしヨナはそのことが
不満でなりませんでした。
そこで神様は、ヨナの小屋の傍に激しい日差しを向け
るために大きなトウゴマの木を生えさせてくださいま
した。ヨナはその木を喜びました。ところが、神様は
虫に命じてその木を枯らしてしまわれました。激しい
東風が吹きつけ、ヨナは死をも願うようになります。
そこで神様はヨナにお語りになります。「お前は、自
分で労することも育てることもなく、一夜にして生じ
、一夜にして滅びたこのとうごまの木さえ惜しんでい
る。それならば、どうしてわたしが、この大いなる都
ニネベを惜しまずにいられるだろうか。」と。
「ヨナ書」は、御自分に背いた者たちさえも惜しみ、
憐れんでくださる神様の深い愛と慈しみを伝えていま
す。人間は変わらないと決めつける必要はありません
。神様の愛は、ヨナを新たに生かし、ニネベの人びと
を憐れみ、私たちをも新しく生かして下さるのです。
神様の大きな愛の中に、私たちに覚えられ支えられて
いるのです。