〜今日のみことば〜
「誘惑に遭うとき、だれも、「神に誘惑されている」と言ってはなりません。神は、悪の誘惑を受けるような方ではなく、また、御自分でも人を誘惑したりなさらないからです。むしろ、人はそれぞれ、自分自身の欲望に引かれ、唆されて、誘惑に陥るのです。そして、欲望ははらんで罪を生み、罪が熟して死を生みます。わたしの愛する兄弟たち、思い違いをしてはいけません。」ヤコブの手紙1章13-16節
ヤコブの手紙は「神は・・・人を誘惑したりなさらない」と明確に語ります。神様が人を試みたり、人を誘惑することは無いのです。その一方で、私たちは「自分自身の欲望に引かれ、唆されて、誘惑に陥る」とあります。
ユダヤ教の解釈の中に、諸悪の根源に人間の欲望があるとする考えがあり、実際に聖書の中から、そうした事例をいくつも知ることができます。人間は、自分の中にある欲望や間違いには目を閉ざし、試みられたり不幸な経験をすると、神様を信じても何も良いことは無いと考えたり、まるで神様が私たちを試みておられるかのように勘違いしてしまうことがあります。しかし、そこに、私たちを神様から引き離す危険が潜んでいます。神様は私たちを誘惑するお方ではないのです。私たちは神に愛されているのであり、教会において愛する兄弟姉妹の交わりに共に与るようにと招かれた一人一人なのです。