〜今日のみことば〜
「主はわたしたちの神、わたしたちは主の民、主に養われる群れ、御手の内にある羊。今日こそ、主の声に聞き従わなければならない。『あの日、荒れ野のメリバやマサでしたように、心を頑にしてはならない。あのとき、あなたたちの先祖はわたしを試みた。わたしの業を見ながら、なおわたしを試した。四十年の間、わたしはその世代をいとい、心の迷う民と呼んだ。彼らはわたしの道を知ろうとしなかった。わたしは怒り、彼らをわたしの憩いの地に入れないと誓った。』。」詩編95編7-11節
「主はわたしたちの神」、「わたしたちは主の民」、これらの御言葉は、私たちの信仰が、共同体的な信仰であり、共に主を賛美する兄弟姉妹を与えられた歩みであることに気付かせます。共に祈り、共に御言葉を聞き、共に讃美する仲間が与えられているのです。
しかし後半には、その信仰共同体が、メリバやマサで(出17章、民20章参照)主を試み、主に対して心を頑なにし、主を試したというのです。そうしたことが信仰共同体の中で起こり得るのです。そして、このことが約束の地への道を閉ざしました。詩編注解を記したメイズは「過去は現在への警告である」と語ります。御言葉は、「今日こそ、主の声に聞き従わなければならない。」と呼びかけています。今日が明日へ、そして神の国へと続くのです。日々与えられる「今日」という日を、主の御声に聞き、神様の招きに信頼して生きる日としていくこと、そこに神の国への道があるのです。