〜今日のみことば〜
「また、イエスは言われた。「ある人に息子が二人いた。弟の方が父親に、『お父さん、わたしが頂くことになっている財産の分け前をください』と言った。それで、父親は財産を二人に分けてやった。何日もたたないうちに、下の息子は全部を金に換えて、遠い国に旅立ち、そこで放蕩の限りを尽くして、財産を無駄使いしてしまった。何もかも使い果たしたとき、その地方にひどい飢饉が起こって、彼は食べるにも困り始めた。」ルカによる福音書15章11-14節
ルカによる福音書15章11節以下には、しばしば「放蕩息子」のたとえ話と呼ばれる、イエス様のお語りになったたとえ話が記されています。今日の御言葉は、その冒頭の部分です。弟息子は、まだ生きている父親に「財産の分け前」を要求し、そのすべてを携えて遠い国に旅立ち、好き勝手に生きた挙句、生きるために必要なものまで何もかも失ってしまいます。
この弟息子の姿は、人間の罪の姿を示しています。ここに示されている罪とは、神様の前に誠実に生きることをやめてしまい、神の賜物であるはずの人生を「放蕩の限りを尽くして、・・・無駄遣いして」しまうことです。私たちは誰でも、父である神様の恵みを受け、その養いと喜びの中で生きるように招かれているのです。