よきおとずれ 2022.05.05

5月5日【今日のみ言葉】

「しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい。上着を奪い取る者には、下着をも拒んではならない。求める者には、だれにでも与えなさい。あなたの持ち物を奪う者から取り返そうとしてはならない。人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな恵みがあろうか。罪人でも、愛してくれる人を愛している。また、自分によくしてくれる人に善いことをしたところで、どんな恵みがあろうか。罪人でも同じことをしている。返してもらうことを当てにして貸したところで、どんな恵みがあろうか。罪人さえ、同じものを返してもらおうとして、罪人に貸すのである。しかし、あなたがたは敵を愛しなさい。人に善いことをし、何も当てにしないで貸しなさい。そうすれば、たくさんの報いがあり、いと高き方の子となる。いと高き方は、恩を知らない者にも悪人にも、情け深いからである。あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深い者となりなさい。」ルカによる福音書627-36

 

今日の御言葉は、主イエス様ご自身が弟子たちにお語りになった言葉です。この冒頭に「わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく」とあります。キリストの弟子とは、主の御言葉に聞き従う者のことです。そして、そこに弟子の弟子たる姿があるのです。

イエス様は弟子たちに敵を愛するようにと命じられました。敵への復讐や報復といった考えは、今日の福音には見られません。その根底には、神御自身が罪びとに対してどのように向き合われたかということがあります。主イエス様は、私たち罪びとに対して、十字架の上に御自身の大きな愛を示してくださいました。これが神様のなさり方であり、イエス様のなさり方だったのです。