ベテルという地名はヤコブにとって忘れることのできない大切な土地である。父イサクのもとを出て流浪の旅に出たとき、一夜野宿した所がこのベテルであった。石を取って枕とし眠りについたとき、彼は不思議な夢を見た。それは「はしごの夢」であって、彼はここで神の御声に接することができた。

 

 このようにヤコブの流浪の旅の出発点であったが、神は今や、彼に再びこのベテルの地に帰ることを命じておられる。「さあ、ベテルに上り、そこに住みなさい。そしてその地に、あなたが兄エサウを避けて逃げて行ったとき、あなたに現れた神のための祭壇を造りなさい」と。これはヤコブが生きる解決策であった。

 

 ヤコブがいるべき場所はシケムではなく、ベテルであった。彼はシケムの地で思わぬ事件に出会った。娘ディナが汚された事を聞いたが、息子たちがいなかったので黙っていた。妹の不名誉を怒った彼の子らは計略を持ってシケムの町に残虐行為を加えた。ヤコブはその地の人々の復讐を恐れる不安の中で神の声を聞いた。

 

一.ここで神の家に上る者の姿勢を見よう。

 

 ヤコブは、家族や一緒にいるすべての人々に言った。「お前たちが身に着けている外国の神々を取り去り、身を清めて衣服を着替えなさい。さあ、これからベテルに上ろう。わたしはその地に、苦難の時わたしに答え、旅の間わたしと共にいてくださった神のために祭壇を造る。」異なる神々の偶像を捨て、身を清めて着物を着替えて、礼拝を回復することである。

 

二. 神の家に上ったらどのような恵みがあるのか?

 

 こうして一同は出発したが、神が周囲の町々を恐れさせたので、ヤコブの息子たちを追跡する者はなかった。 ヤコブがパダン・アラムから帰って来たとき、神は再びヤコブに現れて彼を祝福された。また神は彼に言われた。「あなたの名はヤコブである。しかし、あなたの名はもはやヤコブと呼ばれない。イスラエルがあなたの名となる。」神はこうして、彼をイスラエルと名付けられた。

 

三.再び神の家に上る者はその子孫まで祝福される。

 

 神は、また彼に言われた。「わたしは全能の神である。産めよ、増えよ。あなたから一つの国民、いや多くの国民の群れが起こりあなたの腰から王たちが出る。わたしは、アブラハムとイサクに与えた土地をあなたに与える。また、あなたに続く子孫にこの土地を与える。」

 

(2017年3月5日夕拝説教)