ゴリアトの背丈は約三メートルという巨人である。頭には青銅の兜をかぶり、身には青銅の鱗とじの鎧を着、足には青銅のすね当てを着け、肩に青銅の投げ槍を背負っていた。

彼はイスラエルに立ちはだかり、その戦列に向かって呼ばわった。「私はペリシテ人、お前達はサウルの家臣。一人を選んで、私の方へ下りて来させよ。その者に私と戦う力があって、もし私を討ち取るような事があれば、我々はお前たちの奴隷となろう。だが、私が勝ってその者を討ち取ったら、お前たちが奴隷となって我々に仕えるのだ。」

このペリシテ人は続けて言った。「今日、私はイスラエルの戦列に挑戦する。相手を一人出せ。一騎打ちだ。」このように、40日の間朝に夕に出てきてこう叫ぶのである。サウルとイスラエルの全軍は、このペリシテ人の言葉を聞いて恐れ慄いた。 その時、ダビデは父の命を受けて戦場にある三人の兄に食糧を持って、その安否を問いにやってきた。そして彼はこのペリシテ人の話を聞き、周りに立っている兵に言った。「あのペリシテ人を打ち倒し、イスラエルからこの屈辱を取り除く者は、何をしてもらえるのですか。生ける神の戦列に挑戦するとは、あの無割礼のペリシテ人は、一体何者ですか。」と語り、「あの男の事で、誰も気を落としてはなりません。僕が行って、あのペリシテ人と戦いましょう。」とサウルに言った。

サウルはダビデに「お前が出てあのペリシテ人と戦う事などできはしまい。お前は少年だし、向こうは少年の時から戦士だ。」と答えてその心得違いをたしなめた。

しかしダビデは「僕は、父の羊を飼う者です。獅子や熊が出て来て群れの中から羊を奪い取る事があります。その時には、追いかけて打ちかかり、その口から羊を取り戻します。向かって来れば、たてがみを掴み、打ち殺してしまいます。」と主張し、ついにサウルの許可を得て出て行き、ゴリアトと戦う時、石投げ紐を使って飛ばし、彼の額を撃ち倒し、イスラエルに勝利をもたらした。

私たちはここで、現実に目を奪われて神を見失う者と純粋に神を信じる者とを見る事ができる。その時、主がダビデと共に働いてくださったのである。いかなる現実であろうとも勇敢に立ち向かう信仰者でありたい。

(2016年9月4日夕拝説教)