契約の箱は英語で「The ark」である。この箱は、至聖所と呼ばれる幕屋があるところに保管されていた。そこには金の香壇と金で覆われた契約の箱があって、この中には、マンナの入っている金の壷、芽を出したアロンの杖、契約の石板があった。

 


一. マンナの入っている金の壷


    ①マンナはイエス・キリストを示す。荒野での糧であったマンナを食べても、人はいずれは死ぬ。しかし天から下って来た命のパンであるイエスは永遠に死なない糧である。


    ②マンナの味と救済史的意味。マンナの味は蜜を入れた煎餅のような味である。これは神の御言葉が蜜蜂の巣のしたたりよりも甘いことを予表する。
    またおいしいクリームのような味(油菓子)である。油は聖霊を示す。神の御言葉は、神の霊感を受けて書かれたもので、聖霊によってのみ悟ることができる。

 


二. 芽を出したアロンの杖


    ①アロンの杖の予表――大祭司であるイエス。アロンは大祭司である。杖はイエスを示す。杖は寄り頼むための物で、私たちはイエスにのみ寄り頼まなければならない。また杖を持って羊を導く時がある。これはイエス自ら導かれることを示す。


    ②芽が出て実を結ぶのは、復活と変化を与えるイエスを示す。私たちは死んでも朽ちないものによみがえり、変えられる。

 


三. 二枚の契約の石版


    ①石板は、その両面に文字が書かれていた。これは、これ以上記録する必要のない、完璧な御言葉であるという意味である。神が記録された聖書は、人間がそれ以上手を加えたり、記録してはならないという戒めである。


    ②石板が二枚あるのは、契約の当事者が二人であることをあらわす。古代近東で契約を結ぶときは、必ず契約書を互いに1部ずつ持った。


    ③石板とイエス・キリスト―愛である主イエス。十戒の第一の戒めから第四の戒めまでは「神を愛しなさい」とい御言葉である。第五から第十の戒めは「隣人を愛しなさい」という御言葉である。

 


    神がイエスを遣わしたのは、神の愛からである。その神が私たちを愛してくださったゆえに、私たちも神を愛さなければならない。その神を愛することは、兄弟愛を通して表れるべきである。
    果たして私たちの心の契約の箱にも、三つの聖なる物が置かれてあるのかを振り返って見よう!


     (2017年10月8日朝拝説教)